2010年07月29日

小さな店だから

小さな店だから

店先のブラックベリー
 (かなりピンボケですねえ)

昨年 スタッフの一人から分けてもらったベリーの苗が
 ひょろひょろ伸びて実を付けた。
 赤から黒に色づいて 毎日少しずつ収穫する。
 朝の水やりで 味見も欠かせない。
  甘酸っぱくて新鮮で ビタミン剤より効く。

ジェラートにするには まだ量が足りないけれど
 来年の今頃には 楽しみが増えるに違いない。

今年の夏は 梅雨から一気に猛暑の夏に変身
 お店も おかげさまで忙しく
 毎日仕事に 追われている状態。
 ブログを更新するのも久しぶり。

今日は定休日で しかも雨天
 定期の健診の番号札をもらいに
 かかりつけのお医者さんまで 出かけたついでに
 店まで足を延ばして パソコンのSWを入れる。


先週は 店が忙しいと言いながら
 所属する勉強会の会合が重なり
 違う意味で 忙しい思いをした。

月に一度の連休と重なったのを利用して
 連休前の夕方からは 川根ふれあいコテージへ
 「商業界」の静岡県内メンバーが集まって
 BBQを楽しんで 露天風呂につかり
 商売談議に 時間を忘れて花を咲かせた。


翌朝 解散後は袋井に取って返して
 スーツに着替えて 今度は箱根湯本まで
 大汗をかきながら 集合時間ぎりぎりで飛び込む。
 「商業界」全国連合同友会の総会に出席する。

集まるのは全国のお歴々ばかりで
 僕など小さな店の主など 気後れして小さくなってしまう。

 たまたま順番で 静岡の代表になってしまったから
 出席要請があったけれど
 はっきり言って 場違いで出席も気乗りしなかった。

 群馬高崎のMさんから
 「商業界は全国に良い仲間を作ることが目的の一つだよ」と諭されて
  しぶしぶ 重い腰をあげた。

 商売の勉強をするのにわざわざ貴重な時間を割いて
 規模も環境も違う他県の人達と交わるより
 まず地元の仲間と連携を深める方が先だと思い込んでいた。

参加して初めてMさんの言った意味が理解できた。

 地元の仲間との付き合いも大切だけれど
 全国 色々なところで それぞれ創意工夫した商売をし
 前向きな思考で生活している人達との出会いは
 予想をはるかに超える わくわくする世界だった。


いつもの仲間が集まると 不景気の話題が付きまとい
 気分が 晴れない事も多い。

 色々な業種の社長が集まるから
 景気の動向もそれぞれだが 
 全般的に 良い話が湧きにくい。

 みな勉強熱心で たくさん本を読み講演を聞き
 情報は豊富で感心するばかりだが
 勉強をしている人ほど 頭でっかちになっている気がする。

 他人より多く学んでいると自負するあまり
 自分は何でも解っている 全て試したと思い込み
 謙虚になる事を 忘れてしまって 次の一手が打てない。

 「あんたなんかより よっぽど私の方が勉強してるのよ 何にも知らないくせに」と
  口に出さなくても 陰で自負すればするほど 金縛りにあってしまう。

謙虚に自分を 見つめ直すことは大切なことだ。

自分に欠けることだから よけいに感じる。


総会後の講演会や懇親会で多くを学び
 気を奮い立たせて 大きな会社の社長さんや奥様達に溶け込む努力をする。

 小さな店だからと言って 恥じることはないと教えてくれたのはこの会だ。

 みな全国の名だたる会社やお店の代表だが
 温かく会話に加えてくれ たくさんの情報や熱意をくれる。

 若い世代の参加者たちもいて 彼らの目の色はきらきらしている。
 また来年会おうとか 店に訪ねてきなさいとお誘いをいただき
 翌朝も講演会を重ねてから解散。
 
 その後、希望者を募って 
 この会の創設者 倉本長治氏のお墓参りをしてから帰路につく。
 お墓参りにも参加させてもらって 
 自分の中に 新たな泉が湧いたような気分になりました。

 とにかく 全国には凄い連中が うごめいている。
 不況不況と嘆く仲間より 
 だからチャンスなんだよと 笑い飛ばす仲間に出会えた事は
 稼ぎ時のこの時期にあえて出掛けた価値が十二分にありました。
 
 あれから1週間 その間 名刺交換させていただいた人達から
 メールやお便りをいただき 
 初対面で商売に関係も無いのに 取引先を紹介して下さる方もいて
 ありがたや、ありがたや。
 まだまだ 世間も捨てたものではない。

 思い切って 飛び込んでみてよかったと感謝するばかりです。



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小さな店だから
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